飼育日誌 12日目

 

 8月11日  ひとり餌初成功!

 

朝、ベランダの網戸を開けると、すぐ飛んできて手に乗った。続いて母が部屋に入ると、驚いてロープに戻り、いつもより低く太い声で鳴き出した。警戒してるのかも。

ガラス窓から外を見て、ガラスに向かって羽ばたき、ガラスにぶつかっては部屋中を飛び回る。外に出たいのだろうが、まだ我慢して、ごめんね。これが一軒家なら窓から放してみる事も出来るかもしれないが、わたしの家は15階立てのマンションの5階。いったん外へ出たら帰ってくる場所が分からなくなってしまうかもしれない。

 

ますます好奇心旺盛になってきた。ベッドを覆っているブルーシートの上に降り、足がつるつる滑る感触に始めは戸惑っていたが、そのうちにくちばしをブルーシートにつけ、前傾姿勢で小走りして滑って遊びだした。(→滑り遊びの動画はこちら)
新聞紙を引っ張ったり、ガムテープをはがそうとしたり、手当たり次第につつきまくる。
この日、ようやく初めてひとり餌ができた!目の前においたミルワームをついばんで食べた!少し離して置いても、ちょこちょこと走って捕まえました。(→餌やりの動画はこちら)

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 飛ぶのも上手くなり、わたしの周りを5周もした。羽ばたきのスピードも出てきたように思う。肩に乗って髪を引っ張って遊んだりする。なるべく人間に馴らさない方が良いのは分かっているが、ふと考えた。
この子はわたしが構ってあげなければひとりぼっちなのだ、と。こうして部屋に入って一緒にいるときは嬉しがって飛び回り、じゃれついたりして遊びたがるが、ひとりでほうっておくと、止まり木でじっとしていることが多い。
人間の子供は遊びながら体が発達するし、学んでゆく。つばめだって同じ事だろう。親とも兄弟とも遊べないのなら、わたしが遊んであげた方が、この子の発育にはよいのではないか?
幸い外のつばめ達を見せると反応していて、自分を人間だとは思っていないように思う。すでに馴れてしまっている以上、なるべく体を動かすように遊んでやろうと思った。

ブルーシートの上がお気に入りのようです。
「なにか落ちてないかな〜?」

  

 

 

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